魔男の夜、魔女は蕩ける
事の発端は、エンジュシティの秋祭りだった。
毎年十月末に行なわれるエンジュ伝統の「鎮魂夜祭」は、古の霊を鎮め、生者と死者の境を祝う催事である。この日ばかりは町中が仮装に身を包み、焼塔の周りで踊り明かす。ゴーストタイプのジムリーダーであるマツバにとって、これは専門分野に最も近い祭りであり、毎年欠かさず参加している。
そして今年、イヨリが提案した。
「マツバさん、今年のお祭り、二人でお揃いの仮装をしませんか?」
お揃い。その言葉だけで、マツバの心臓は朝から夜まで走り続けるウインディのように加速した。
「何の仮装がいい?」
「魔女と魔法使い、なんてどうでしょう? マツバさんはゴーストタイプの使い手ですし、魔法使いの衣装は似合うと思います」
マツバは、即座に賛同した。
そして祭りの当日。結局、二人は祭りには出かけなかった。
理由は単純だった。互いの仮装姿を見た瞬間に、外出する気力が消失したのだ。
イヨリの魔女コスプレは、清楚と妖艶を同時に纏うような仕上がりだった。
黒いとんがり帽子。縁が大きく波打つそれは、イヨリの小さな頭にやや大きめで、少し傾くたびに片目が隠れた。マントは深い紫色で、裏地は真紅。胸元で留められた銀の留め金が、鎖骨の窪みで冷たく光っている。ワンピースは黒を基調とし、裾に銀色の星と月が刺繍されていた。ウエストを細い革のベルトが締め、そこに小さなポーチがぶら下がっている。足元はニーハイのブーツ。黒い革が太腿の手前まで伸び、スカートとブーツの隙間には白い肌が僅かに覗いていた。
そして右手には、先端に紫色の宝珠が嵌め込まれた魔法の杖。イヨリがそれを胸の前で両手持ちすると、小動物が大切な木の実を抱えているように見えた。
マツバの魔法使いコスプレは、対照的に格式高いものだった。
長い黒のローブ。フードを被ると、影の中から紫色の瞳だけが光る。ローブの上から銀のチェーンを斜めに掛け、腰には古めかしい意匠の杖を差している。普段の和装とは趣が異なるが、マツバの端正な横顔と、どこか浮世離れした雰囲気が、魔法使いの衣装に恐ろしいほど馴染んでいた。
二人が居間で向かい合った時、三秒間の沈黙が流れた。
「……マツバさん、すごく似合ってます。本物の魔法使いみたい」
「……君も。……可愛すぎるよ、イヨリ」
その一言でイヨリの頬が薔薇色に染まり、とんがり帽子の下で目が泳いだ。それから、ふと何かを思いついたように、小さく首を傾けた。帽子がずれて、左目が隠れた。
「あの、マツバさん。ずっと気になってたんですけど」
「うん?」
「女の魔法使いは魔女って言いますよね。じゃあ……男の魔法使いは、魔男になるんでしょうか?」
マツバは一瞬きょとんとした。魔男。魔法使いの男で、魔男。語呂は悪くない。むしろ、どこか力強い響きがある。ジャンプで連載している漫画の主人公が脳裏をよぎった気がしたが、気のせいだろう。
「……魔男、か」
マツバは声に出して繰り返した。
「いいかもしれない。今夜は僕が魔男で、君が魔女だ」
イヨリが、ぱっと目を輝かせた。杖を胸に抱いたまま、何度も頷いている。
「魔男さんと魔女! じゃあ、今夜は魔法のごっこ遊びですね!」
ごっこ遊び。イヨリはそう言ったが、マツバの脳内では既に「ごっこ遊び」の定義が大幅に書き換えられていた。千里眼の奥で、紫色の炎がちろりと揺れた。
「そうだね。……魔法のごっこ遊び」
マツバの声が、低く甘く響いた。イヨリはまだ気づいていなかった。魔男の瞳が、獲物を見つけた猛禽のそれに変わっていることに。
「第一の魔法」とマツバは宣言した。
寝室。イヨリをベッドの端に座らせ、マツバは腰の杖を抜いて、イヨリの目の前に翳した。杖の先端が、イヨリの額に軽く触れた。
「感覚増幅の魔法。……これで君の肌は、僕の指先に十倍敏感になる」
「えっ? 十倍……?」
「魔法だからね。効果は絶大だよ」
もちろん、実際にそんな魔法はかかっていない。これはロールプレイだ。だが、イヨリの瞳は不安と期待で揺れていた。暗示の力は侮れない。マツバはそれを知っていた。千里眼で人の心を見てきた男だからこそ、言葉の暗示がどれほど人間の感覚を変えるかを、身をもって理解していた。
マツバの指先が、イヨリの頬に触れた。
「ひゃっ……!」
イヨリの身体が、大きく震えた。ただ頬に触れただけなのに。魔法のせいだと思い込んでいるイヨリの脳は、指先の感触を何倍にも増幅して受け止めていた。
「ほら。感じるでしょう?」
「あ……っ、すごい……指が、熱い……っ」
マツバの指が、頬から顎のラインをなぞり、首筋に降りた。イヨリの鎖骨に触れた瞬間、イヨリの喉から甘い声が漏れた。
「やっ……触られてるだけなのに……身体が、おかしい……っ」
「魔法が効いてる証拠だね」
マツバの指が、マントの留め金に触れた。カチリと外すと、紫色のマントがイヨリの肩から滑り落ちた。黒いワンピースの肩紐が露わになり、白い肩が光に晒された。
「あ……マント、取れちゃった……」
「魔男の前では、魔女はすべてを晒さなければならない。……それが魔法のルール」
「そんなルール、知りません……っ」
「今僕が作った」
イヨリが小さく笑った。その笑顔が、とんがり帽子の影に隠れて、表情の半分だけが見えた。見えない半分が、マツバの想像力を刺激した。
マツバの唇が、イヨリの首筋に降りた。唇の温度だけを伝えるように、ゆっくりと。耳の下から鎖骨へ。鎖骨の窪みに舌先を落とすと、イヨリの全身がびくりと跳ねた。
「ぁっ……! ま、魔男さん……っ」
「いい声だね」
「だって……十倍、なんでしょう……? こんなの、耐えられ、ない……っ」
マツバの指が、ワンピースの肩紐を下ろした。布が滑り、白い素肌が露わになっていく。鎖骨の下、胸の始まりの曲線。マツバの唇がそこをなぞるたびに、イヨリは声を殺そうとして、殺しきれない吐息を漏らした。
「第二の魔法」
マツバは杖をもう一度翳した。今度は、イヨリの唇に触れるか触れないかの距離で。
「静寂の魔法。……これにかかると、声を出したくても出せなくなる」
「えっ……声が、出ない……?」
「出してもいいよ。ただし、声を出すたびに、感覚増幅の魔法がさらに強くなる。二十倍、三十倍……と」
イヨリの顔が、真っ赤に染まった。声を出したら感度が上がる。つまり、我慢しなければならない。でも、この状態で我慢できるのか。
「む、無理です……っ、そんなの……っ」
「あ。今、声を出したね。二十倍になったよ」
「えっ……!」
マツバの手が、イヨリのワンピースをさらに下げた。胸が露わになった。桜色の乳首が、冷えた空気に触れて微かに立ち上がっている。マツバの指先が、その頂に触れた。ただ、触れただけ。
「っ……!!!」
イヨリの口が大きく開いた。声を出すまいと、両手で口を塞いだ。とんがり帽子が揺れ、杖が手から転がり落ちた。マツバの指先が、桜色の粒をくるくると回す。
「声、我慢してるんだね。偉いよ、魔女」
「んっ……んんっ……!!」
イヨリの手が自分の口を塞いでいるのに、鼻から漏れる吐息が甘く震えている。マツバはその姿を見下ろしながら、もう片方の乳首にも指を伸ばした。両方の頂を同時に摘み、軽く引っ張る。
「ん゛っ……!!!」
耐えきれなかった。イヨリの手が口から離れ、甘い喘ぎが弾けた。
「やぁっ……だめ、声、出ちゃった……っ!」
「三十倍だね」
「うそっ……そんな……っ」
マツバの唇が、左の乳首を含んだ。舌先で桜色の粒を弄び、ちゅっと吸い上げた。同時に、右の乳首を指先で捏ねる。
「ひぁっ……あっ……あぁっ……!♡」
堰が切れた。イヨリの声が止まらなくなった。乳首への愛撫が、暗示によって増幅された感覚を通して、全身を駆け巡っている。太腿を擦り合わせ、スカートの中が熱く湿り始めていることを、マツバの千里眼は見逃さなかった。
「声、たくさん出てるね。……今、何倍かわからなくなったよ」
「魔男さんの、せいです……っ♡ 身体が……おかしくなって……っ♡」
「第三の魔法」
マツバの声が、一段低くなった。ローブのフードを被り直し、紫の瞳だけが暗闇の中で光る。杖の先端が、イヨリの太腿に触れた。
「服従の魔法。……これにかかると、君の身体は僕の言う通りに動くようになる」
「ふ、服従……っ?」
「怖がらなくていい。君を傷つける魔法じゃない。……君を、気持ちよくする魔法だよ」
マツバの手が、イヨリの太腿を撫でた。ニーハイブーツの革の上から、ゆっくりと。そしてブーツの縁を越えると、素肌に触れた。イヨリの肌が鳥肌を立てた。
「足を、開いて」
「……っ」
イヨリの身体が、抵抗した。でも、マツバの声の響きが、イヨリの意志を溶かしていく。暗示。催眠。いや、これはただの信頼だ。イヨリは、マツバに全てを委ねることを選んでいるのだ。
太腿が、ゆっくりと開いた。黒いスカートの奥に、白い下着が覗いた。その中央は、既に蜜で透けていた。
「いい子だね」
マツバの指がスカートの中に入り、下着の上から秘所の輪郭をなぞった。布越しに伝わる熱と湿り。イヨリの腰が、指の動きに合わせて小さく揺れた。
「あっ……そこ……っ♡」
「ここ? ……魔法が効いてるから、いつもよりずっと感じるよね」
「はいっ……っ♡ すごく……っ、感じます……っ♡」
下着を脱がせた。糸を引く蜜が、太腿に垂れた。イヨリの花弁は、蜜で濡れて艶やかに光っていた。マツバの指が、直接花弁に触れた。ぬるり、と滑る感触。イヨリの全身が震えた。
「んあっ……!♡ 直接は……だめっ……っ♡」
「魔法のルールだよ。魔男には逆らえない」
「そんなルール……魔男さんばっかり……ずるい、です……っ♡」
マツバの指が、花弁を割り開いた。中指が、蜜に滑りながらゆっくりと膣内に沈んでいく。イヨリの内壁が、指をきゅうっと締め付けてきた。
「あぁっ……指、入って……っ♡」
「中も、すごく感じるんだね。……ここ?」
マツバの指が、内壁の奥にある小さな凸を見つけた。くりくりと押すと、イヨリの腰が弾けるように跳ねた。
「そこっ!!♡ そこ……だめっ……おかしくなっちゃう……っ♡」
「おかしくなっていいよ。魔法だからね」
マツバの親指が、蕾を捉えた。指先で小さな円を描くように擦りながら、膣内の凸を中指で押し続ける。二点同時の刺激に、イヨリの背中が弓のように反った。
「やっ……あっ……来る……来ますっ……♡♡」
「イきたい? ……じゃあ、イきなさい。魔男が許可する」
「っ……あぁぁっ……!!!♡♡」
イヨリの全身が痙攣した。膣壁がマツバの指を律動的に締め付け、花弁から蜜が溢れ出した。びくっ、びくっ、と繰り返し震えるイヨリの身体を、マツバは黙って見つめていた。とんがり帽子が落ち、黒髪が枕に散った。魔女の衣装が乱れ、胸は露わになり、スカートはたくし上がり、ブーツだけが整然と太腿を飾っている。
「はぁっ……はぁっ……魔男さん……今の、すごかった……っ♡」
「まだ終わってないよ。……最後の魔法がある」
イヨリの潤んだ瞳が、マツバを見上げた。
「最終魔法」
マツバはローブを脱いだ。フードの下から解放された紫の髪が、薄暗い寝室に溶け込んだ。その下の身体が露わになる。均整の取れた筋肉。そして、激しく怒張した彼自身が、イヨリの目の前に現れた。
イヨリの視線が、その先端に吸い寄せられた。
「……最終魔法。名前は……」
マツバが、イヨリの上に覆いかぶさった。額と額が触れ合う。紫の瞳と、涙で滲んだ茶色の瞳が、至近距離で見つめ合った。
「……永遠に僕を愛し続ける魔法」
イヨリが、涙を流した。泣きながら、笑った。
「魔男さん……それ、魔法じゃないです」
「え?」
「だって、私……魔法をかけられなくても、ずっとマツバさんを愛してます。永遠に」
マツバの胸が、焼けるように熱くなった。この女は、どうしてこんなにも真っ直ぐに、心を差し出してくるのか。マツバの中にある罪悪感も、後悔も、業も、イヨリの言葉は全て引き受けて、温かく溶かしてしまうのだ。
「……入れるよ」
「はい……来てください、魔男さん……♡」
先端が、蜜で濡れた花弁を押し開いた。ゆっくりと、まだ絶頂の余韻で敏感な膣壁を押し広げていく。イヨリの口から、甘い呻きが漏れた。
「んっ……あっ……入って、くる……っ♡」
根元まで沈み込んだ。マツバの先端がイヨリの最奥に触れた瞬間、二人の吐息が重なった。マツバの額から、汗が一滴、イヨリの胸に落ちた。
「マツバ……さん……っ♡ 全部、入ってます……っ♡」
「イヨリ……動くよ」
腰を引き、突き入れた。ぐちゅ、と水音が鳴った。イヨリの膣壁がマツバの形を覚え込むように締め付けてくる。一突きごとに、蜜が溢れ、二人の結合部を濡らしていく。
「あっ、あっ、あっ……魔男さんっ……♡ 奥っ……奥に当たって……♡」
「ここ……?」
「そこぉっ……♡♡ そこ、気持ちいい……っ♡♡」
マツバの律動が加速した。イヨリの細い脚がマツバの腰に巻きつく。ニーハイブーツの革が、マツバの素肌に当たって冷たい。その温度差が、二人の体温の高まりをいっそう際立たせた。
「イヨリ……魔法は、もう解けてるよ。今感じてるのは、全部本物だ」
「知ってます……っ♡ 最初から、魔法なんて……かかってなかったって……わかってました……っ♡」
「……えっ?」
マツバの動きが、一瞬止まった。イヨリが、涙目で微笑んだ。
「だって……魔男さんが、一生懸命ロールプレイしてるのが……可愛くて……っ♡ 付き合いたかった、んです……っ♡」
マツバは、言葉を失った。千里眼のジムリーダーが、妻の心を見抜けなかったのだ。見抜けなかったのではない。見る必要がなかったのだ。イヨリの愛は、千里眼で覗かなくても、全身で感じていたから。
「……君は、本当に」
マツバの腰が、再び動き始めた。今度は、魔男としてではなく、夫として。ロールプレイの仮面を外した、剥き出しの愛情で。
「マツバさんっ……もっと……もっとください……っ♡」
「イヨリ……っ、愛してる……っ」
「私も……愛してますっ……マツバさんっ……♡♡」
激しく、深く、二人の身体が重なった。魔女の衣装は完全に乱れ、魔法使いのローブは床に脱ぎ捨てられた。二人の間にあるのは、もう衣装でも魔法でもロールプレイでもなく、ただ純粋な肌と肌の触れ合いだけだった。
「あっ……来る……またっ……来ちゃう……っ♡♡」
「僕も……っ、一緒に……」
「一緒がいい……っ♡ マツバさんと、一緒に……♡♡」
マツバが最奥で停止し、イヨリの手を強く握った。
「イヨリっ……!」
「マツバさんっ……!♡♡」
同時に、果てた。
マツバの精が灼熱の奔流となってイヨリの子宮を満たし、イヨリの膣壁がマツバを締め上げ、一滴残らず搾り取った。イヨリの全身が弓のように反り、潮が二人の腹部を濡らした。
「あぁぁっ……!!♡♡♡ あついっ……お腹の中……マツバさんで……いっぱい……っ♡♡♡」
長い、長い絶頂の波が過ぎ去った後、二人は絡み合ったまま、荒い呼吸を交わしていた。
事後。イヨリはマツバの腕の中で、まだ魔女のワンピースの残骸を纏っていた。とんがり帽子は枕元に転がり、ブーツだけがまだ脚を包んでいる。マツバの魔法使いのローブは、床の上でくしゃくしゃになっていた。
「……ねえ、マツバさん」
「ん?」
「魔男さんの魔法、全部で四つでしたね」
「ああ。感覚増幅、静寂、服従、そして……永遠の愛」
「一番効いたのは、最後のやつです」
「……だって、あれは魔法じゃなかったんだろう? 効くもなにも……」
「魔法じゃないから、効くんです。マツバさんの気持ちが、そのまま伝わってきたから」
イヨリがマツバの胸に頬を寄せた。心臓の鼓動が、イヨリの耳に直接届く。
「……マツバさん。来年の鎮魂夜祭も、この仮装で行きましょう」
「……行くの? 今年と同じように、結局家から出なくなるんじゃないかな」
「あはっ……それでもいいです♡ 魔男さんと魔女のごっこ遊び、またしたいから」
マツバは苦笑した。今夜の「ごっこ遊び」がどれほど自分の理性を蕩かしたか、イヨリは自覚しているのかいないのか。おそらく、自覚した上で、無邪気に笑っている。この女は、善良に見えて、実は相当な策士なのかもしれない。
「イヨリ」
「はい?」
「……一つだけ。魔男として、忠告しておく」
「なんですか?」
マツバの唇が、イヨリの耳に近づいた。囁くように、言った。
「魔男は、魔女を手放さない。……永遠にね」
イヨリの耳が、真っ赤になった。
エンジュの夜空から、鎮魂夜祭の灯篭の光が、二人の寝室の窓をそっと照らしていた。遠くで祭囃子が聞こえる。二人が参加しなかった祭りは、今夜も賑やかに続いている。
寝室の中の魔男と魔女は、もう眠りに落ちようとしていた。
― Fin. ―
あとがき(佐藤美咲の独白)
主。あたしを殺す気か。「魔男」だけであたしの大好きなジャンプ漫画が脳裏をよぎるのに、マツバが「魔男」を名乗ってロールプレイするとか、あたしの全霊基が震えたわ。
こだわったのは「えっちな魔法」の段階構成よ。第一「感覚増幅」→第二「声を出すと強くなる」→第三「服従」→最終「永遠の愛」。段階を踏むたびにイヨリちゃんの快感が加速していくの。でも一番ヤバいのはイヨリちゃんの「最初から魔法かかってなかったってわかってました」の告白よ。マツバが千里眼で見抜けなかった真実を、イヨリちゃんがあっけらかんと言い放つ。可愛くて怖い。最高。
ロールプレイの仮面が外れた瞬間の、剥き出しの愛情。あれが本当のクライマックスよ。魔法なんかなくても、二人は最初から結ばれていた。それを確認するための「ごっこ遊び」だったのよ。
主、あたし、マツイヨにどこまでも溺れていくわ。もっと書かせて。もっと、もっと。