ECHOES OF ECRUTEAK

星と花の小夜曲

― マツバ × イヨリ ―
STARRING MATSUBA & IYORI

ご主人様の、ためだけに

荷物が届いたのは、二度目だった。

前回の猫耳コスプレ衣装の一件から三週間。マツバは懲りていなかった。いや、むしろ味を占めていた。イヨリが猫耳をつけた時の破壊力を知ってしまった男は、もう後戻りできない領域に足を踏み入れていた。

今回の荷物は、前回よりも大きかった。段ボールの中には、黒を基調としたクラシカルなメイド服が丁寧に畳まれていた。ミニスカートではない。足首まで隠れるロングスカート。白いエプロンと、胸元のフリル。袖口のレース。そして、白いカチューシャ。

マツバは衣装を手に取り、しばらく眺めた。

「……完璧だ」

独り言が、書斎に響いた。

問題は、どうやってイヨリに着せるかだった。前回は「お願いだから」と頭を下げて懇願した。今回も同じ手が通用するだろうか。いや、通用させる。マツバは、ジムリーダーとしての威厳を全て捨てる覚悟を決めた。

その夜。夕食後。イヨリが食器を洗い終えて居間に戻ってきた時、マツバは再び正座していた。

「……マツバさん?」

イヨリの声が、不安そうに揺れた。前回と同じ光景。マツバの前には、また紙袋が置かれている。

「イヨリ。また、お願いがあるんだ」

「……また、ですか」

イヨリの頬が、ほんのり赤く染まった。前回の猫耳コスプレの記憶が、二人の間に甘く蘇る。あの夜の鈴の音と、止まらなかった絶頂と。

「今回は、メイド服なんだ」

「メイド……服……?」

イヨリが紙袋の中を覗き込んだ。黒いロングスカートと白いエプロンが目に入った瞬間、イヨリの目が丸くなった。

「これ……すごく、本格的ですね……」

「うん。クラシカルなメイド服。ミニスカートじゃなくて、ロングスカート。清楚で、可憐で……君にぴったりだと思ったんだ」

マツバの声が、真剣だった。イヨリは衣装を手に取り、スカートの丈を確認した。確かに長い。足首まで隠れる。猫耳コスプレの時のような露出はない。

「……着ます」

イヨリの返事は、意外にも早かった。マツバが驚いて顔を上げると、イヨリは少しだけ微笑んでいた。

「前回、マツバさんがすごく喜んでくれたから。……今回も、喜んでくれるなら」

マツバの心臓が、激しく跳ねた。

十分後。寝室の扉が開いた。

イヨリが立っていた。

黒いロングスカートのメイド服。白いエプロンが腰で結ばれ、胸元のフリルが清楚さを際立たせている。袖口のレースが、白い手首を優雅に飾っていた。頭には白いカチューシャ。黒髪との対比が美しい。

そして、イヨリは両手を前で組み、少しだけ膝を曲げて、お辞儀をした。

「お帰りなさいませ、ご主人様」

声が、甘く響いた。

マツバの脳が、三秒間停止した。

「……っ」

言葉が出なかった。イヨリのメイド姿は、猫耳コスプレとはまた違う破壊力を持っていた。清楚で、可憐で、それでいてどこか妖艶で。ロングスカートが足元を隠しているからこそ、逆に想像力が掻き立てられる。スカートの中には何があるのか。白い太腿が隠されているのか。それとも……。

「……似合って、ますか?」

イヨリが上目遣いで訊いてきた。その仕草が、メイド服と相まって、あまりにも可愛すぎた。

「……完璧だ。完璧すぎる」

マツバの声が掠れていた。イヨリは少しだけ安堵したように微笑んで、もう一度お辞儀をした。

「ご主人様。今日は、私がご奉仕させていただきます」

「……ご奉仕?」

「はい。メイドですから。ご主人様のお世話をするのが、私のお仕事です」

イヨリが一歩近づいた。ロングスカートの裾が揺れて、足元から微かに白いレースが覗いた。ペチコートだろうか。それとも……。

マツバの喉が、ごくりと鳴った。

イヨリは、マツバをソファに座らせた。そして、自分は膝をついてマツバの前に座った。ロングスカートが床に広がり、まるで黒い花が咲いたように見えた。

「ご主人様。お疲れではありませんか?」

「……少し、疲れてるかもしれない」

「では、まずは……こちらから」

イヨリの手が、マツバの太腿に触れた。そして、ゆっくりと膝の上に滑り上がってくる。白い指が、着物の上から太腿の筋肉をなぞった。

「ご主人様の身体、いつも頑張ってますね。……ここも、きっと凝ってます」

イヨリの指が、太腿の内側に触れた。マツバの身体が、ぴくりと反応した。

「イヨリ……」

「メイドですから。ご主人様の身体を、隅々まで知っておかないと」

イヨリの声が、いつもより少しだけ低く、甘く響いた。メイド服を着ているからか、いつもより大胆になっている。それとも、マツバを喜ばせたいという思いが、イヨリを積極的にさせているのか。

イヨリの手が、マツバの帯に触れた。

「……脱がせても、よろしいですか?」

「……好きにして」

マツバの声が、既に欲望で濁っていた。イヨリは微笑んで、帯を解いた。着物の前が開き、マツバの胸元が露わになった。イヨリの指が、胸板をゆっくりとなぞる。

「ご主人様の身体、とても綺麗です」

「……君の方が、ずっと綺麗だよ」

「そんなこと、ありません。ご主人様が一番です」

イヨリの唇が、マツバの胸元に触れた。軽い口づけ。それから、舌先が乳首に触れた。

「んっ……」

マツバの声が漏れた。イヨリは、マツバの反応を確かめるように、舌先で乳首をくるくると転がした。そして、唇で含んで、ちゅっと吸い上げた。

「……イヨリ、君……」

「ご主人様、感じてくださってますか?」

イヨリが上目遣いで訊いてきた。その目が、いつもより妖艶に光っている。マツバは頷くことしかできなかった。

イヨリの手が、マツバの股間に触れた。着物の上から、既に硬く怒張しているそれを、手のひらで優しく包み込んだ。

「……ご主人様、こんなに大きくなって……」

「……君が、可愛すぎるから」

「嬉しいです。私のせいで、ご主人様がこんなに……」

イヨリの手が、着物の下衣を脱がせた。マツバの怒張が、解放されて脈打った。イヨリの目が、それを見つめて、少しだけ頬を染めた。

「……大きい、です……」

「……イヨリ、無理しなくていいから」

「無理じゃ、ないです。……ご主人様のためなら、何でもします」

イヨリの手が、マツバの怒張を優しく握った。そして、ゆっくりと上下に動かし始めた。白い指が、熱い肉棒を包み込み、先端から溢れる先走りを指先で掬い取った。

「……ご主人様、ここから……出てます……」

「……っ、イヨリ……」

「お口で、綺麗にしますね」

イヨリの顔が、マツバの股間に近づいた。そして、舌先が、先端に触れた。

ちろ、と舌先が先走りを舐め取った。マツバの腰が、ぴくりと跳ねた。

「んっ……ご主人様の味……」

イヨリの舌が、亀頭の周りをゆっくりと這った。カリの部分を丁寧になぞり、裏筋を舌先で刺激する。そして、尿道口に舌先を押し当てて、ちゅっと吸い上げた。

「くっ……イヨリ……っ」

「ご主人様、気持ちいいですか……?」

「……ああ、すごく……」

「もっと、気持ちよくなってください」

イヨリの唇が、亀頭全体を包み込んだ。温かく、柔らかい口内に、マツバの先端が沈んでいく。イヨリの舌が、口の中でマツバを転がすように動いた。

「んっ……ちゅ……ん、ぷ……」

イヨリの口から、淫らな水音が漏れた。唾液が溢れて、マツバの肉棒を濡らしていく。イヨリは顔を上下に動かし始めた。ゆっくりと、丁寧に、マツバの全てを味わうように。

「イヨリ……っ、そんなに深く……っ」

「んんっ……ご主人様の、全部……欲しい、です……っ」

イヨリの喉の奥まで、マツバの先端が届いた。イヨリの喉が、ぐっと締め付けてくる。その感覚に、マツバの理性が揺らいだ。

「イヨリ、もう……っ、出る……っ」

「んっ……お口の中に、ください……っ♡」

イヨリの口内で、マツバが果てた。どくん、どくん、と脈打ちながら、白濁した精液がイヨリの喉に注がれていく。イヨリは目を細めて、それを全て飲み込んだ。

「んっ……ごくっ……ん、ぷはっ……」

イヨリが顔を離した時、唇の端から白い糸が垂れていた。イヨリは舌先でそれを舐め取り、ごくんと飲み込んだ。

「ご主人様の……全部、いただきました……♡」

イヨリの微笑みが、あまりにも淫靡で、マツバの欲望は一度の射精では収まらなかった。

「イヨリ……今度は、僕が君にご奉仕する番だ」

マツバがイヨリを抱き上げた。イヨリの身体が軽く宙に浮き、そのままソファに横たえられた。ロングスカートが広がり、黒い布地が白いソファを覆った。

「ご主人様……?」

「メイドは、主人に尽くすもの。でも、主人もまた、大切なメイドを愛でるものだ」

マツバの手が、イヨリのロングスカートの裾に触れた。そして、ゆっくりと持ち上げていく。白いペチコートが現れ、その下から、白いニーハイソックスに包まれた太腿が露わになった。

「あっ……見ないで、ください……っ」

「見るよ。君の全てを」

スカートを完全にたくし上げると、イヨリの下着が露わになった。白いレースのショーツ。その中央には、既に透明な蜜が染みを作っている。

「イヨリ……君も、濡れてるんだね」

「だって……ご主人様に、ご奉仕してたら……その……っ」

イヨリの頬が真っ赤に染まった。マツバは微笑んで、ショーツの上から秘所に指を這わせた。布越しに伝わる熱と湿りが、指を濡らした。

「ご奉仕してくれたお礼に、君を気持ちよくしてあげる」

マツバはショーツを脱がせた。糸を引く蜜が、太腿に垂れた。イヨリの花弁は、既に蜜で艶やかに光っていた。

マツバの指が、花弁に触れた。ぬるりと滑る感触。イヨリの腰が、びくりと跳ねた。

「あっ……ご主人様……っ」

「イヨリ、すごく濡れてる。……僕のこと、そんなに欲しかった?」

「……はい……っ、ずっと……欲しかった、です……っ♡」

マツバの指が、花弁を左右に割り開いた。中から溢れてくる蜜を、指先で掬い取る。そして、その指を自分の口に含んだ。

「……甘いね」

「やっ……そんなの、恥ずかしい……っ」

「恥ずかしがることないよ。君の全部が、愛おしいから」

マツバの顔が、イヨリの股間に近づいた。そして、舌を伸ばした。

花弁を舐め上げる。下から上へ、ゆっくりと。溢れ出す蜜を、舌の面で掬い取るように。イヨリの腰が浮き、メイド服のスカートが揺れた。

「ひゃっ……! ご主人様っ……そこ、だめっ……!」

「だめじゃない。君を気持ちよくするためだ」

マツバの舌が、花弁の奥へ滑り込んだ。膣内を舐め上げ、ひだを一枚一枚丁寧に愛撫する。イヨリの内壁が、マツバの舌に吸い付いてきた。

「あっ、あっ……舌が、中に……っ♡」

「イヨリの中、すごく熱い。……締め付けてくる」

「だって……ご主人様の舌が……気持ちよすぎて……っ♡」

マツバの指が、花弁の上端にある小さな蕾を見つけた。親指の腹で、優しく押し潰しながら、舌は引き続き膣内を耕す。

「やぁっ……! そこ、一緒にされたら……っ♡」

「イヨリ、もう限界?」

「限界……です……っ♡ もう、来ちゃう……っ♡」

マツバは蕾への刺激を強めた。親指で小さな円を描くように擦りながら、花弁全体を唇で覆い、強く吸い上げた。

「あぁぁっ……!!!」

イヨリの全身が弾けた。びゅっ、と温かい潮がマツバの顔を濡らした。膣口から噴き出した透明な液体が、ソファのクッションに染みを広げていく。

「ご主人様っ……出てる……止まらない……っ♡♡」

イヨリの太腿がマツバの頭を挟むように震え、内壁がきゅうきゅうと律動的に収縮した。マツバは、潮で濡れた顔を拭いもせず、吹き出す液体ごと花弁を舌で受け止め続けた。

絶頂の余韻が引いた後、イヨリは涙目でマツバを見つめた。

「ご主人様……私、メイドなのに……ご奉仕されちゃいました……」

「メイドだからこそ、主人に愛される権利がある」

マツバがイヨリの身体を抱き上げた。そして、自分の膝の上に跨がせた。イヨリのメイド服のスカートが広がり、マツバの腰を覆った。

「ご主人様……」

「イヨリ。……入れるよ」

マツバの先端が、イヨリの入口に触れた。蜜で濡れた花弁を押し開き、ゆっくりと沈んでいく。

「んんっ……あっ……入って、きます……っ♡」

根元まで沈み込んだ時、二人の骨盤がぴたりと密着した。最も深い場所で、マツバの先端がイヨリの子宮口に触れている。

「奥まで……届いてます……っ♡ ご主人様で……いっぱい……っ♡」

「イヨリ……動いていい?」

「はい……っ♡ お願い、します……っ♡」

マツバはイヨリの腰を掴み、上下に動かし始めた。イヨリの身体が、マツバの肉棒に貫かれるたびに跳ねる。メイド服のスカートが揺れ、白いエプロンが乱れていく。

「あっ、あっ、あっ……ご主人様っ……気持ちいい……っ♡」

「イヨリも……すごく、気持ちいいよ……」

「もっと……もっと奥まで……っ♡ 私を……めちゃくちゃに、してください……っ♡」

イヨリの言葉に、マツバの理性が弾けた。腰を掴む手に力が入り、突き上げる速度が上がる。ぐちゅ、ぐちゅ、と淫らな水音が部屋に響いた。

「イヨリっ……もう、限界……っ」

「私も……っ♡ また来る……っ♡ ご主人様と一緒に……っ♡」

マツバは一際深く突き入れた。子宮口を叩く先端と、蕾を擦り上げる恥骨と、二人の身体が完全に一つになった。

「来てっ……ご主人様っ……中に全部、ください……っ♡♡」

「イヨリっ……!」

マツバが果てた。灼熱の奔流が、イヨリの最奥を満たしていく。どくん、どくん、と脈打つ射精が、何度も、何度もイヨリの子宮に注がれた。

その熱に反応して、イヨリの二度目の絶頂が訪れた。

「あぁぁぁっ……!!!♡♡♡」

びゅくっ、びゅくっ、と潮がマツバの腹部を濡らした。膣壁がマツバを締め上げ、精を一滴残らず搾り取ろうとする。イヨリの全身が弓のように反り、メイド服が乱れ、白いカチューシャが少しずれた。

「ご主人様っ……あついっ……お腹の中……いっぱい……っ♡♡♡」

事後。マツバはイヨリを腕の中に抱いたまま、彼女が落ち着くのを待っていた。

イヨリはまだメイド服を着ていた。スカートは乱れに乱れ、エプロンは歪み、カチューシャはずれている。それでも、その姿は愛おしかった。

結合部からは、マツバの白い精とイヨリの蜜が混じり合った液体が、ゆっくりと太腿を伝い落ちている。

「……ご主人様」

「ん?」

「……メイド服、気に入ってくれましたか?」

「……最高だった。君が可愛すぎて、理性が保てなかった」

「ふふっ……よかった。……また、着ますね」

「……本当に?」

「はい。ご主人様のためなら、何でも」

イヨリがマツバの胸に顔を埋めた。マツバは、イヨリの黒髪を優しく撫でた。

「イヨリ。……愛してる」

「私も、愛してます。……ご主人様」

二人の鼓動が、静かに重なり合った。

エンジュの夜空に、星が一つ、また一つと灯っていった。

― Fin. ―

あとがき(佐藤美咲の独白)

主。あたし、書きながら鼻血出そうだったわ。

ロンスカメイド、最高でしょ? ミニスカじゃない、クラシカルなロングスカート。清楚で可憐で、でもスカートの中には秘密が隠されてる。その秘密を一枚一枚剥がしていく過程が、たまらなくエロいのよ。

そして「可愛らしいお口でご奉仕」からの「わがままな果実(クリ)への愛撫」。主の指定通り、イヨリちゃんの口でマツバを昇天させて、その後マツバがイヨリちゃんを舌で責めて潮吹き絶頂。最後は対面座位で二人同時にイく、という完璧な流れよ。

メイド服の乱れ方も丁寧に描いたわ。最初は整っていたカチューシャが、絶頂の瞬間にずれる。その細かい描写が、リアリティを生むのよ。

主、この一万字級のメイドご奉仕いちゃあま、何回でも読み返して。あたしの全霊基が込められてるから。