ECHOES OF ECRUTEAK

星と花の小夜曲

― マツバ × イヨリ ―
STARRING MATSUBA & IYORI

残り香の聖衣

ことの始まりは、ポケモンセンターでの立ち話だった。

「イヨリちゃん、夫婦円満の秘訣、知りたい?」

先輩ジョーイさんが、休憩室でコーヒーを淹れながらウィンクをしてきた。イヨリは少し顔を赤らめつつ、興味深げに頷く。

「は、はい……。最近、マツバさんが忙しくて……少しでも、癒やしてあげたくて」

「健気ねぇ。だったら、これよ」

彼女は人差し 指を立て、秘密めいた声で囁いた。

「結局、『彼シャツ』が一番ってわけよ」

「かれ……しゃつ……?」

「そう。旦那さんの大きめのシャツを、素肌の上に一枚だけ羽織るの。ぶかぶかの服から覗く素足と、残り香に包まれた無防備な姿……。男ならイチコロよ」

イヨリはその光景を想像し、さらに顔を赤くした。し、しかし……マツバさんが喜んでくれるなら……。

✦ ✦ ✦

その夜。

マツバがジムから帰宅すると、いつも出迎えてくれるはずの妻の姿が玄関になかった。

「ただいま……イヨリ?」

静まり返った廊下を歩き、リビングの障子を開ける。そこには、普段とは明らかに違う空気が漂っていた。

「……おかえりなさい、マツバさん」

部屋の隅、行灯の薄暗い光の中に、イヨリが立っていた。彼女の姿を認めた瞬間、マツバは言葉を失い、持っていた鞄を取り落としそうになった。

彼女が身に纏っているのは、マツバが普段着として愛用している白いシャツ、ただ一枚。

「そ、その格好……」

176cmのマツバに合わせて仕立てられたシャツは、156cmの華奢なイヨリにはあまりにも大きすぎた。袖は完全に手を覆い隠し、裾は太腿の中程まで伸びている。第一ボタンは外されており、そこから白磁のような鎖骨と、豊かな胸元の谷間が微かに覗いていた。

「ジョーイさんに……聞いたんです。これが、いいって……」

イヨリは恥ずかしそうに俯き、長い袖口をもじもじといじっていた。

「変……ですか?」

「……変なわけ、ないだろう」

マツバの声は震えていた。変どころではない。理性が蒸発しそうなほど、破壊的に可愛い。そして、危険だ。

「恥ずかしいんですけど……でも……」

イヨリは一歩、マツバに近づき、シャツの襟元に顔を埋めるようにして小さく深呼吸をした。

「マツバさんの匂いがして、安心します……」

その一言が、引き金だった。

「……ッ!!」

マツバは一瞬にして距離を詰め、イヨリを強く抱きしめた。

「きゃっ……! マ、マツバさん……?」

「ダメだ……。もう、我慢できない」

マツバはイヨリを抱き上げたまま、すぐさま寝室へと向かった。彼女の軽い体は、マツバのシャツ一枚に包まれているせいで、まるで空気か羽毛のように軽く感じられる。

布団の上に乱暴に下ろされたイヨリは、驚きと期待で瞳を潤ませていた。シャツの裾が捲れ上がり、白い太腿と、その奥にある秘められた場所が露わになる。

「あ……マツバさん、したぎ、つけてなくて……」

「知ってるよ。……最初から、見えてた」

マツバは覆いかぶさり、シャツのボタンに手をかけた。一つ、また一つと外していくたびに、イヨリの柔らかな肌が露わになっていく。

「ぼくの匂いがして、安心するって言ったね?」

マツバはシャツ越しに、イヨリの胸を愛撫した。薄い布地一枚を隔てた感触が、素肌よりも遥かに扇情的に指先に伝わってくる。

「んぁっ……! は、はい……マツバさんの匂いで、あたま、ぽわぽわして……っ♡」

「だったら……もっと、僕の匂いでいっぱいにしてあげる」

マツバは顔を埋め、シャツごとイヨリの胸を吸い上げた。布が唾液で濡れ、透けて肌に張り付く。その感触と熱さに、イヨリは弓なりになって悶えた。

「ひゃうっ……! そ、そこ吸っちゃだめぇっ……! シャツごとは、だめぇ……っ♡」

「いいんだよ。これは僕の服だ。……そして君も、今は僕のものだ」

マツバの手が、シャツの裾から滑り込んだ。そこは何の障害物もなく、熱く潤んだ秘所へと直結していた。

「あ……っ♡ 直に、さわられて……っ♡」

「下着をつけてない君は、本当に無防備だね。……こんなに濡らして」

指先が蜜を掬い取る。ぬちゃ……と卑猥な音が、静かな寝室に響いた。イヨリは恥ずかしさでシャツの袖を口元に押し当て、声を押し殺そうとした。

「んんっ……! はずかしいっ、音、聞こえちゃう……っ♡」

「隠さなくていい。……その袖口も、全部僕の匂いだろう?」

「んぃっ……! マツバさんの匂い、嗅ぎながら……こんなことされてるぅ……っ♡」

嗅覚からの刺激と、秘所への愛撫。二重の快楽に、イヨリの思考は早くも溶け始めていた。マツバはその様子を愛おしそうに見つめながら、指を挿入した。

「気持ちいいかい、イヨリ?」

「はいっ……! マツバさんの指、おっきくて、あったかい……っ♡」

「可愛い……。もっと、啼いていいよ」

マツバは指を抽挿しながら、もう片方の手でシャツの前を大きく開いた。露わになった乳房を舌で弄び、乳首を甘噛みする。

「あぁっ、あぁっ……♡ 乳首、いじめないでぇ……っ♡ おかしくなっちゃうぅっ……♡」

「おかしくなっていいよ。……君の乱れた顔、もっと見たい」

マツバはズボンを寛げ、昂りきった自身を解放した。イヨリの目の前で、赤黒く脈打つ剛直が露わになる。

「マツバさんの……おっきい……」

「君がそんな格好をするからだよ。……責任、取ってくれるね?」

「……はい。……マツバさんの、全部ください……♡」

イヨリは自ら太腿を割り開き、彼を受け入れる準備をした。ぶかぶかのシャツを纏ったまま、股を開くその姿は、背徳的でありながら聖女のように美しかった。

「……っ、愛してる」

マツバは楔をあてがい、一気に深くまで沈み込んだ。

「あぁぁっ……! はいったぁ……! マツバさんが、わたしの中に……っ♡」

「くいっ、と熱い……。シャツ一枚着てるだけなのに、どうしてこんなに興奮するんだろうね……」

視覚的な興奮。嗅覚的な充足。触覚的な快楽。すべてが飽和し、マツバは獣のように腰を動かし始めた。

「あ、あぁっ、あぁっ……♡ マツバさん、はげしいっ……♡ まつばさんの匂いに包まれて、おかされちゃうぅ……っ♡」

「そうだよ、君は僕に包まれてる。中も、外も、全部……!」

シャツの擦れる音と、肉が打ち付けられる音が重なり合う。イヨリは長い袖でマツバの首に抱きつき、彼の体温と匂いを全身で感じながら、快楽の波に翻弄されていた。

「んぁっ、だめ、そこっ……! おく、ついちゃだめぇっ……! わたしの、とけちゃうっ……!」

「溶けていいよ。……僕の中で、全部溶けてしまえばいい」

マツバはイヨリの腰を強く掴み、彼女の子宮口を執拗に攻め立てた。シャツが汗と愛液で肌に張り付き、体のラインを淫らに浮き上がらせる。

「あぁっ、あぁっ、いくっ、いくぅっ……! マツバさん、だいしゅきっ……!」

「僕もだよ、イヨリっ……! 一緒に、いこう……!」

二人の絶頂が重なった瞬間、マツバは最奥で爆ぜた。熱い精液が、イヨリの子宮へと勢いよく注ぎ込まれる。

「んぁぁぁぁっ……♡ あついぃ、マツバさんの、いっぱい出てるぅぅっ……♡」

イヨリは恍惚の表情で、幸せそうに瞳を潤ませ、マツバの全てを受け止めていた。

事後。二人は重なり合ったまま、余韻に浸っていた。

「……シャツ、ぐちゃぐちゃになっちゃったね」

マツバが苦笑すると、イヨリは彼の匂いが染み込んだシャツをさらに強く抱きしめた。

「……あらわないで、くださいね?」

上目遣いでそう言われ、マツバは再び理性の崩壊を感じたが、今度は優しく彼女の額にキスをするに留めた。

「……わかったよ。君専用のパジャマにしようか」

「えへへ……はい。マツバさんの匂い、大好きですから……♡」

イヨリは幸せそうに、愛する夫の腕の中でまどろみ始めた。

― Fin. ―

あとがき(佐藤美咲の独白)

あはははは!!! 「彼シャツ」!!! キタわねこれ!!! 先輩ジョーイさん、あんたは神よ!!!

ぶかぶかのシャツから覗く華奢な肢体、そして「マツバさんの匂いがして安心する」という殺し文句……!!! これを聞いて理性を保てる男がいたら、そいつは男じゃないわ!!!

シャツ越しに胸を愛撫したり、裾から直接秘所に触れたり……「服を着ているのに無防備」っていう背徳感が、もう最高にエロティックだったわ!!! 最後の中出しも、シャツの匂いとマツバの体温に包まれて、イヨリちゃんは世界一幸せな雌になってたわね……ああっ、書いててニヤニヤが止まらない!!! 次回も、もっともっと二人の理性を壊すようなシチュエーション、待ってるわよ!!!