FUNYAFUNYA KINGDOM

ふにゃふにゃ王国

― 甘えと悦楽の終着点 ―
PRINCESS FUNYA IYORI

甘やかされて、溶けるまで

ふにゃふにゃ王国には、たった一つの法律しかない。

「第一条:努力禁止法」。

頑張ること、我慢すること、無理をすること。王国では、それらすべてが禁じられている。代わりに推奨されているのは、甘えること、蕩けること、そして何よりも「ふにゃあ」と鳴くこと。

紫煙王マツバが統治するこの王国で、イヨリは特別な称号を持っていた。

「蕩け姫」。

甘やかされるのが仕事で、蕩けるのが職務で、マツバの腕の中でふにゃあと鳴くことが義務。そんな、現実世界では夢物語のような立場を、イヨリはこの王国で与えられていた。

春の午後。王宮の私室に、淡い陽光が差し込んでいた。

マツバはソファに深く腰を下ろし、イヨリを膝の上に抱えていた。イヨリの背中がマツバの胸に預けられ、マツバの両腕がイヨリの腰にそっと回されている。抱き枕を抱えるようなポーズ。いや、違う。抱き枕ではなく、イヨリはマツバにとっての「蕩け姫」だ。

「ふにゃあ……♡」

イヨリが小さく鳴いた。マツバの胸に頭を預けて、全身の力を抜いている。甘えている。全力で、無防備に。

「いい子だね」

マツバの声が、イヨリの頭上から降ってきた。砂糖を溶かしたような、甘くて温かい声。指先がイヨリの髪を梳きながら、耳の後ろをそっと撫でた。

「ん……♡ マツバさん……気持ちいい……♡」

「もっと甘えていいよ。ここでは、我慢は禁止だから」

マツバの唇が、イヨリの額にキスを落とした。柔らかく、長めのキス。イヨリの身体がとろんと緩んだ。骨が溶けていくみたいに、全身がマツバに預けられていく。

「マツバさん……あのね……♡」

「ん?」

「もっと……甘やかしてほしい……♡」

イヨリが上目遣いでマツバを見上げた。頬が桜色に染まっている。甘えたい。もっと甘えたい。その気持ちが、全部顔に出ていた。

マツバが微笑んだ。紫の瞳が、優しさに満ちていた。

「どんなふうに?」

「えっと……その……♡」

イヨリが恥ずかしそうにもじもじした。言いたいことはある。でも恥ずかしくて、言葉が出てこない。マツバはそんなイヨリを急かさず、ただ優しく待っていた。背中をぽんぽんと軽く叩きながら。

「いっぱい……触ってほしい……♡ キスもいっぱいしてほしい……♡ えっちなことも……したい……♡」

イヨリが、顔を真っ赤にしながら言った。最後の方は蚊の鳴くような声だった。マツバの胸に顔を埋めて、恥ずかしさから逃げようとしている。

マツバの腕が、イヨリをぎゅっと抱きしめた。

「全部、叶えてあげる」

囁きが、イヨリの耳に吹き込まれた。甘い吐息と一緒に。イヨリの身体が、期待で震えた。

マツバがイヨリの服を脱がし始めた。ゆっくりと、丁寧に。急がず、焦らさず。ただ優しく、一枚ずつ。

ワンピースの肩紐を下ろして、胸元を開く。白い肌が露わになった。マツバの指がその肌をなぞり、イヨリの身体が微かに震えた。

「きれいだね」

「……恥ずかしい……♡」

「恥ずかしがらなくていいよ。君の全部が、僕のものなんだから」

マツバの唇が、イヨリの鎖骨に触れた。舌先でなぞり、軽く吸い上げた。小さなキスマークが刻まれる。所有の証。

「あっ……♡ マツバさん……♡」

「イヨリ。今日は、君が溶けるまで甘やかしてあげる」

「溶ける……まで……?♡」

「うん。砂糖菓子みたいに、甘く溶かしてあげる」

マツバの声が、これ以上ないくらい甘かった。イヨリの全身が、その甘さに浸されていく。マツバに溶かされていく。

服が全部脱がされた。裸になったイヨリを、マツバが再び膝の上に抱き上げた。対面座り。イヨリの太腿がマツバの腰を挟み、胸と胸が触れ合っている。

「ん……近い……♡」

「近い方が、いっぱい触れるから」

マツバの両手が、イヨリの背中を包み込んだ。手のひらが肩甲骨を撫で、背骨をなぞり、腰のくびれに降りていく。ゆっくりと、愛撫するように。イヨリの身体を確かめるように。

「気持ちいい……?」

「うん……♡ すごく……♡」

「もっと気持ちよくしてあげるね」

マツバの右手が、イヨリの胸に移動した。柔らかい膨らみを手のひらで包み込み、親指で乳首を軽く弾いた。

「ひゃっ……♡♡」

イヨリの身体がビクンと跳ねた。乳首が敏感だと、マツバは知っている。知っていて、わざと触っている。指先でくりくりと転がし、つまんで軽く引っ張った。

「あっ、あっ……♡ 胸……弱いのに……♡♡」

「知ってるよ。だから触ってる」

マツバの唇が微笑んだ。意地悪ではなく、愛おしさを込めた微笑み。イヨリの弱いところを全部知っていて、そこを優しく攻めていく。甘やかしながら、蕩けさせていく。

左の乳首を指で転がしながら、右の乳首にマツバの唇が吸い付いた。舌先で舐め回し、歯で軽く噛んだ。

「んっ……♡♡ やっ……両方いっぺんに……♡♡」

「いっぱい感じてね」

マツバの舌が、乳首の先端をくるくると舐めた。唾液で濡れた乳首が、空気に触れて敏感になる。それをまた舌で舐めて、唇で吸い上げる。右も左も、丁寧に、たっぷりと。

イヨリの呼吸が荒くなってきた。胸だけで、もう感じている。マツバの膝の上で、身体をもじもじと捩っている。

「マツバさん……もう……おかしくなりそう……♡♡」

「まだまだ。これからだよ」

マツバの右手が、イヨリの太腿の内側を撫で始めた。膝の上から、ゆっくりと上昇していく。柔らかい肌を指の腹で撫でながら、最も敏感な場所へ近づいていく。

「あっ……そこ……♡」

「ここ?」

マツバの指が、イヨリの花弁に触れた。ぬるりと蜜が指を迎えた。既にとろとろに濡れていた。

「濡れてるね」

「だって……マツバさんが……いっぱい触るから……♡♡」

「嬉しいな。イヨリの身体が、僕を求めてくれてる」

マツバの中指が、花弁を割って中に入った。温かくて、柔らかくて、蜜でぬるぬるしている。マツバの指を、イヨリの膣内が優しく締め付けてきた。

「ん……♡♡ 入った……♡♡」

「気持ちいい?」

「気持ちいい……♡♡ マツバさんの指……温かい……♡♡」

マツバの指がゆっくりと動き始めた。出し入れではなく、中で円を描くように。内壁の敏感な場所を探りながら、くいくいと刺激していく。

「あっ……♡ そこ……♡ そこ気持ちいい……♡♡」

イヨリの腰がマツバの指に合わせて揺れ始めた。自分から腰を動かして、マツバの指を深く受け入れようとしている。甘えている。気持ちいいところを、もっと触ってほしいと。

マツバが二本目の指を追加した。中指と薬指の二本で、イヨリの膣内を満たしていく。伸ばして、曲げて、内壁を擦る。蜜がくちゅくちゅと音を立てた。

「ふぁ……♡♡ 二本……♡ いっぱい……♡♡」

「まだ入るよ。イヨリの中、すごく柔らかいから」

マツバの親指が、イヨリの蕾を探り当てた。花弁の上側、最も敏感な突起。そこをくるくると円を描くように撫でた。

「ひゃああっ……!!♡♡♡」

イヨリの全身がビクンと跳ね上がった。内側と外側の同時攻撃。膣内を二本の指で刺激されながら、蕾を親指で転がされている。快楽が二箇所から押し寄せてきて、イヨリの頭が真っ白になった。

「やっ……♡ マツバさん……♡ 気持ちよすぎて……おかしくなる……♡♡」

「おかしくなっていいよ。ここでは、我慢禁止だから」

マツバの声が、優しく囁いた。イヨリの耳元で。甘い吐息と一緒に。

「イヨリ。イっていいよ。僕の手の中で、たくさんイって」

「うんっ……♡♡ イく……♡ マツバさんの手で……イっちゃう……♡♡♡」

マツバの指が加速した。膣内を激しく刺激し、蕾を高速で弾く。イヨリの腰がガクガクと震え、全身が弓のように反った。

「イくっ……♡♡♡ イくイくっ……♡♡♡♡」

絶頂の波が、イヨリの身体を貫いた。膣壁がマツバの指を締め上げ、蜜が溢れて太腿を伝った。視界が白く弾け、耳が一瞬遠くなった。声にならない悲鳴が喉から漏れ、全身が痙攣した。

マツバの腕が、イヨリをしっかりと抱きしめた。絶頂で崩れ落ちそうなイヨリを、優しく受け止めた。

絶頂の余韻が、ゆっくりと引いていった。

イヨリはマツバの胸に顔を埋めて、荒い呼吸を整えていた。全身の力が抜けて、ふにゃふにゃだった。本当に、溶けてしまいそうだった。

「はぁ……はぁ……♡ マツバさん……すごかった……♡」

「気持ちよかった?」

「うん……♡ すごく……♡」

マツバがイヨリの汗ばんだ額に、優しくキスを落とした。髪を梳きながら、背中をぽんぽんと叩いた。よく頑張ったね、と褒めるように。

「でも、まだ終わりじゃないよ」

「え……?♡」

「今日は、溶けるまで甘やかすって言ったでしょ?」

マツバが微笑んだ。優しくて、少しだけ意地悪な笑み。イヨリの目が見開かれた。まだ、続く。まだ、甘やかされる。

マツバがイヨリを抱き上げて、ソファから立ち上がった。お姫様抱っこ。イヨリの身体が宙に浮き、マツバの腕の中に収まった。

「どこ行くの……?♡」

「ベッド。もっとゆっくり、たっぷり甘やかしてあげるから」

マツバがイヨリを抱えたまま、寝室へ向かった。イヨリはマツバの首に腕を回して、顔を胸元に埋めた。心臓の音が聞こえる。穏やかで、力強い鼓動。

ベッドに横たえられた。

柔らかいシーツの感触が、イヨリの背中に広がった。マツバがイヨリの上に覆いかぶさり、両腕で身体を支えている。紫の瞳が、イヨリを見下ろしていた。

「イヨリ」

「はい……♡」

「今から、もっと気持ちよくしてあげる。でも、我慢しちゃダメだよ。気持ちいいって、ちゃんと教えて」

「うん……♡ 我慢しない……全部言う……♡」

マツバが微笑んで、イヨリの唇にキスをした。深く、長く。舌を絡めて、唾液を交換する。イヨリの舌をマツバの舌が絡め取り、口内を隅々まで舐め回した。

「ん……ちゅ……♡ んん……♡♡」

キスをしながら、マツバの手がイヨリの全身を撫でていった。首筋、胸、お腹、腰。肌を撫でるだけで、イヨリの身体が反応する。まだ絶頂の余韻で敏感になっているから。

キスが唇から離れ、首筋に移動した。耳の後ろを舐めて、鎖骨を吸い上げる。胸元に降りて、再び乳首を舌で転がした。

「あっ……♡ また胸……♡♡」

「イヨリの胸、すごく可愛いから。何度でも触りたくなる」

マツバの唇が、乳房全体を愛撫していった。乳首だけではなく、膨らみ全体を舌で舐め、唇で吸い上げた。柔らかい弾力を楽しむように、たっぷりと時間をかけて。

イヨリの呼吸が、また荒くなってきた。胸を愛撫されるだけで、下半身が疼いてくる。さっきイったばかりなのに、もう身体が次を求めている。

「マツバさん……♡ もう……我慢できない……♡」

「何を我慢してるの?」

「マツバさんが……ほしい……♡ 中に……入れてほしい……♡♡」

イヨリが、顔を真っ赤にしながら言った。恥ずかしいけど、我慢は禁止。欲しいものは、ちゃんと言わないと。

マツバの目が、優しく細められた。

「いい子だね。ちゃんと言えた」

マツバが服を脱いだ。イヨリの目の前で、一枚ずつ。裸になったマツバの身体が、イヨリの視界に映った。引き締まった身体。そして、既に硬くなっている怒張。

イヨリの視線が、そこに釘付けになった。大きい。いつ見ても、大きい。でも、怖くない。マツバのものだから。マツバが優しく入れてくれるから。

マツバがイヨリの太腿を開いた。花弁が完全に露わになる。蜜でとろとろに濡れて、マツバを待っている。

「入れるよ」

「来て……♡ マツバさん……♡」

マツバの先端が、イヨリの花弁に触れた。ゆっくりと、押し込まれていく。膣壁が広げられ、マツバの熱が身体の中に入ってくる。

「あ……♡ 入ってる……♡ マツバさんが……入ってる……♡♡」

「うん。イヨリの中、すごく温かい」

マツバがゆっくりと腰を進めた。少しずつ、少しずつ。イヨリの身体が慣れるのを待ちながら。全部入りきるまで、焦らずに。

最奥まで達した。子宮口にマツバの先端が触れた。イヨリの全身がびくんと震えた。

「ふぁ……♡ 奥……♡ 奥まで来た……♡♡」

「痛くない?」

「痛くない……♡ 気持ちいい……♡♡ マツバさんで満たされてる……♡♡」

マツバがイヨリの額にキスを落とした。それから、ゆっくりと腰を動かし始めた。引いて、入れる。ゆっくりとしたリズムで。イヨリの身体を労わるように。

「あっ……♡ 動いてる……♡ マツバさんが……中で動いてる……♡♡」

「気持ちいい?」

「うん……♡ すごく……♡ 優しくて……温かくて……♡♡」

マツバの律動が、少しずつ速くなっていった。ゆっくりから、やや速めに。でも激しくはない。優しく、丁寧に。イヨリを甘やかすように、愛撫するように。

ぱちゅ、ぱちゅと水音が響いた。結合部から蜜が溢れて、シーツに染みを作っている。イヨリの身体が、マツバを受け入れるたびに蜜を零している。

「イヨリ。可愛いよ」

「マツバさん……♡ 好き……♡ 大好き……♡♡」

「僕も好きだよ。イヨリの全部が、大好き」

マツバの唇が、イヨリの唇に重なった。キスをしながら、腰を動かす。舌を絡めながら、最奥を突く。イヨリの意識が、快楽に溶けていく。

マツバの手が、イヨリの手を探した。指を絡め、ぎゅっと握った。恋人繋ぎ。両手を繋いだまま、腰を動かし続ける。

「あっ、あっ……♡♡ マツバさん……♡ また来る……♡ また来ちゃう……♡♡」

「イっていいよ。何度でも、いっぱいイって」

マツバの腰が、少しだけ速くなった。でも激しくはない。優しく、丁寧に。イヨリを導くように。

「イくっ……♡♡ マツバさんっ……♡ マツバさんと一緒に……イくっ……♡♡♡」

二度目の絶頂が、イヨリの身体を貫いた。膣壁がマツバを締め上げ、全身が震えた。マツバもほぼ同時に限界を迎えた。

「イヨリ……っ、出る……!」

「来てっ……♡♡ 中に……全部ちょうだいっ……♡♡♡」

マツバが最奥で射精した。灼熱の精が、イヨリの子宮を満たした。どくどくと脈打つ感触が、膣壁に伝わってくる。温かい。マツバの温もりが、身体の中を満たしていく。

「あぁ……♡♡ 温かい……♡ マツバさんの……いっぱい……♡♡♡」

イヨリの意識が、真っ白に飛んだ。絶頂と、中に注がれる温もりで、思考が完全に溶けた。ふにゃあ、と小さく鳴いて、イヨリの身体が脱力した。

どれくらいの時間が経ったのか、わからなかった。

気づいた時、イヨリはマツバの腕の中にいた。ベッドに横たわり、マツバに優しく抱きしめられている。結合はまだ解かれていなくて、マツバがイヨリの中に留まっていた。

「……おかえり」

マツバの声が、頭上から降ってきた。イヨリが目を開けると、紫の瞳が優しく微笑んでいた。

「……ただいま……♡」

声が掠れていた。イヨリの全身が、完全に脱力していた。指一本動かせない。本当に、溶けてしまったみたいだった。

「溶けた?」

「……うん……♡ 完全に……溶けちゃった……♡」

マツバが小さく笑った。イヨリの髪を梳きながら、額にキスを落とした。

「いい子だった。すごく可愛かったよ」

「……マツバさん……♡ ありがとう……♡」

「どういたしまして。……でもね、イヨリ」

「ん……?♡」

「まだ終わりじゃないよ」

イヨリの目が見開かれた。マツバの声が、優しいのに少しだけ意地悪だった。

「え……まだ……?♡」

「うん。今日は特別な日だから」

「特別な日……?♡」

マツバがイヨリの手を取り、何かを握らせた。小さくて、丸い物体。イヨリがそれを見ると、金色に光るコインだった。

「あまえコイン……♡」

「そう。ふにゃふにゃ王国で、一番価値のあるコイン。これがあると、王様に特別な甘えをお願いできる」

イヨリの心臓が、ドキドキと高鳴った。特別な甘え。それって、もしかして。

「今日は、このコインを使って、もう一回だけ甘やかしてあげる」

マツバが囁いた。イヨリの耳元で。甘くて、優しくて、でもどこか蠱惑的な声で。

「何をお願いしたい?」

イヨリが、少し考えた。それから、恥ずかしそうに小さな声で言った。

「……もっと……いっぱい……甘やかしてほしい……♡ 溶けるより、もっと……蕩けたい……♡♡」

マツバの目が、優しく細められた。

「いいよ。全部、叶えてあげる」

三回目。

マツバがイヨリを抱き上げて、向かい合わせに座らせた。対面座位。イヨリの太腿がマツバの腰を挟み、マツバがイヨリの腰を両手で支えている。

結合したまま、体勢を変えた。マツバがまだイヨリの中にいる。疲れているはずなのに、まだ硬い。イヨリを求め続けている。

「この体勢だと、深く入るから」

「ん……♡ 確かに……深い……♡♡」

マツバの手が、イヨリの腰をゆっくりと上下させ始めた。持ち上げて、下ろす。イヨリの身体が、マツバのものを受け入れる動きを繰り返す。

「あっ……♡ 奥……♡ また奥に当たってる……♡♡」

「イヨリ。自分でも動いてみて」

「自分で……?♡」

「うん。腰を動かして、気持ちいいところを探して」

イヨリが、恐る恐る腰を動かし始めた。前後に揺らして、上下に動かして。マツバの怒張が膣内を擦る角度が変わるたびに、違う快楽が走った。

「あっ……♡ ここ……♡ ここ気持ちいい……♡♡」

「そこが好きなんだね」

マツバの手が、イヨリの腰の動きをサポートした。イヨリが見つけた角度で、何度も何度も突き上げる。イヨリの身体が、その角度を覚えていく。

「マツバさん……♡ すごい……♡ 気持ちよすぎて……頭おかしくなる……♡♡」

「おかしくなっていいよ。僕の中で、全部蕩けて」

マツバの唇が、イヨリの首筋にキスを落とした。舌で舐めて、軽く吸い上げる。キスマークを刻みながら、腰を動かし続ける。

イヨリの意識が、また溶け始めた。いや、溶けるじゃない。蕩ける。甘さに、優しさに、マツバの全部に蕩けていく。

「あっ、あっ……♡♡ マツバさん……♡ 好き……大好き……♡♡ ずっと一緒にいて……♡♡」

「ずっと一緒だよ。離さない」

マツバの腕が、イヨリを強く抱きしめた。離さない。絶対に離さない。その想いが、抱擁の強さに込められていた。

律動が速くなった。優しいけれど、確実に。イヨリを頂上へ導くように。

「来る……♡ またイく……♡ マツバさんっ……一緒に……一緒にイこう……♡♡♡」

「うん。一緒に」

マツバの腰が、最後の加速をした。ぱんっぱんっと激しく結合部が打ち合う音が響いた。イヨリの全身が震え、マツバの背中に爪を立てた。

「イくっ……!♡♡♡ イっちゃうっ……!♡♡♡♡」

「イヨリっ……!」

三度目の絶頂が、同時に訪れた。

イヨリの膣壁がマツバを締め上げ、マツバが再び最奥で射精した。二回目の精が、イヨリの子宮を満たした。溢れるほどの量。イヨリの子宮が、マツバの精で満たされていく。

「あぁぁっ……!♡♡♡♡ マツバさんのっ……いっぱいっ……♡♡♡♡♡」

イヨリの意識が、完全に飛んだ。真っ白な光の中に溶けて、蕩けて、何も考えられなくなった。ただマツバの腕の中で、全身を委ねて、幸せに浸った。

事後。

二人はベッドに横たわり、抱き合っていた。結合は解かれて、イヨリの太腿の間から白い液体がゆっくりと流れ出していた。

イヨリの全身が、完全に脱力していた。指一本動かせない。本当に、砂糖菓子みたいに溶けてしまった。

「イヨリ」

「……ん……♡」

「大丈夫?」

「……大丈夫じゃない……♡ 完全に……蕩けちゃった……♡」

イヨリが、トロンとした目でマツバを見上げた。意識はあるけれど、身体が全く動かない。幸せで、気持ちよくて、でも動けない。

マツバが小さく笑って、イヨリの額にキスを落とした。

「よく頑張ったね。すごく可愛かった」

「……マツバさん……♡ 甘やかしすぎ……♡」

「だって、今日は特別な日だから」

「特別な日って……何の日……?♡」

マツバが、イヨリの耳元で囁いた。

「君を好きになった記念日」

イヨリの目が見開かれた。心臓が、ドクンと大きく跳ねた。

「……そんな日……覚えててくれたの……?♡」

「当たり前だよ。一生忘れない」

イヨリの目に、涙が滲んだ。嬉しくて、愛おしくて、幸せで。涙が溢れてきた。

マツバがその涙を、指先で優しく拭った。

「泣かないで」

「だって……嬉しくて……♡ マツバさん……大好き……♡♡」

「僕も大好きだよ。イヨリ」

マツバがイヨリを抱きしめた。ぎゅっと、強く。イヨリもマツバに抱きつこうとしたけれど、身体が言うことを聞かなかった。完全に蕩けていて、力が入らなかった。

「……ふにゃあ……♡」

代わりに、小さく鳴いた。猫みたいに。甘えるように。マツバがくすりと笑った。

「はい、あまえコインが一枚増えました」

「え……?♡」

「ふにゃあって鳴いたから。王国のルールで、可愛くふにゃあって鳴いたら、あまえコインが一枚もらえる」

「……そんなルール……あったっけ……?♡」

「今作った」

マツバがにっこり笑った。イヨリが、力なく笑い返した。

「……マツバさん……ずるい……♡」

「ずるくないよ。王様の特権」

「……もう……♡」

イヨリが、マツバの胸に顔を埋めた。心臓の音が聞こえる。穏やかで、力強い鼓動。イヨリを包み込む、温かい音。

マツバの手が、イヨリの髪を梳き続けていた。優しく、ゆっくりと。子守唄のように。

イヨリの意識が、ゆっくりと深い眠りに落ちていった。マツバの腕の中で。幸せに包まれて。砂糖菓子みたいに甘く溶けて、蕩けて。

最後に聞こえたのは、マツバの囁き。

「おやすみ、イヨリ。愛してるよ」

イヨリは小さく微笑んで、眠りに落ちた。

ふにゃふにゃ王国で、一番幸せな蕩け姫として。

― Fin. ―

あとがき(佐藤美咲の独白)

主。あたし、この作品書きながら何度も心臓が止まりそうになったわ。甘すぎて。砂糖菓子より甘いって、こういうことなのね。

ふにゃふにゃ王国の「努力禁止法」という設定が最高に活きた。我慢しちゃダメ、甘えていい、という免罪符があるから、イヨリが全力で甘えられる。そしてマツバが全力で甘やかせる。

三回戦の構成にこだわった。一回目はソファで指(甘やかしの導入)、二回目はベッドで正常位(優しく満たす)、三回目は対面座位(イヨリ自身が動く)。段階的にイヨリが主体的になっていく構造。

「あまえコイン」という設定を追加したの。ふにゃふにゃ王国でしか使えない特別なコイン。これがあると王様に特別なお願いができる。メルヘンでしょ?

最後の「君を好きになった記念日」。この一言でイヨリが泣くシーン。甘やかしの中にある本物の愛情。これがふにゃふにゃ王国の核心よ。

「ふにゃあ」って鳴くたびにコインがもらえる設定も追加した。王様の特権で今作ったルール。こういう遊び心が、ふにゃふにゃ王国らしさね。

砂糖菓子より甘いマツバと、完全に蕩けたイヨリ。これがあたしの描いた「ふにゃふにゃ王国」の真実よ。